過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」 由暉子「誰よりも、何よりも」
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981: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/11/05(水) 20:13:46.82 ID:IknQH3ZwO
「あ……部長」

「もう部長じゃないんだけど……ま、いっか」


横から声をかけて来たのは竹井久、元部長。

3年生である彼女は大学進学の準備で色々と忙しいらしかった。

部活での成績に加えて内申点稼ぎを怠っていなかったこともあり、他の3年生に比べればいくらか余裕があるとのことだが、それでも部活に顔を出す頻度は減っている。


「それで、何かあったの?」

「えっと……」


そんな彼女に、悩みを打ち明けて良いものか。

久は何だかんだで頼れる存在であるが、余計な心労をかけるのは躊躇われる。


「……話せないことなら、無理にとは言わないけど……でも、出来れば力になりたいのよね」

「え……」


唐突に、空いた片手を久の両手に握られた。

対局の時でも、見たことのない真剣な表情。

今はそれが、京太郎一人に向けられている。


「……清澄が全国へ行けたのも、私に余裕があるのも」

「……」

「……須賀くん。あなたのお陰だから」


久は、美人だ。

今まで意識していなかったが、こうして真っ正面から見つめられると――兎に角、頷いてしまいたくなる。


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