過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」 由暉子「誰よりも、何よりも」
1- 20
983: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/11/05(水) 20:41:21.42 ID:QVh889ZIO
ぽつりぽつりと、京太郎は悩みを打ち明けた。

迷惑をかけるのではと思っても――それでも、久に相談したかった。

全ての話を聞き終わると、久は小さく頷いて。


「……わかったわ。私が、力になってあげる」

「部ちょ……先輩!」


やはり久は、何だかんだで頼りになる。

沈みかけていた京太郎の表情に明るさが戻るが――


「……んー、でもさ。先輩ってのも何だかよそよそしくない?」

「へ?」


ちっちと、人差し指を左右に振る久。

急にそんなことを言われても、京太郎には理解が追い付かない。


「久でいいわよ。呼んでみて」

「え、でも……」

「……」

「ひ、久……先輩」

「……ん?」

「ひ、久……さん」

「あと一声!」

「……久!」

「もっと愛を込めて!」


これ以上どうしろと――と、振り回されても悪い気はしない。

やはり先輩に相談して良かったと、京太郎は安堵の息を漏らした。











「……ふふっ」


ちろりと見せた、蛇のような舌舐めずり。

その瞳は、確かに京太郎に向けられていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/234.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice