過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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131: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/12/27(土) 01:09:31.43 ID:6rJa/3MJ0
ライター業をしているくらいなので、咲はそもそも本が好きだ。
高校の頃などは暇さえあるといつも何かを読んでいて、
久からは「活字ジャンキー」と揶揄されたものだった。
それだけ好きでいつも渇望していたものに執着しなくなったのは、いつからだろう。
気がついたら咲にとって本は「書かされているもの」になっていた。
仕事をしている以上離れられないもので、プライベートではあまり目に入れたくないものになってしまっていた。
そんな気持ちを忘れてしまっていたのは、ひとえにここにあるどの本も個性的な装丁をしているからだろう。
咲が日頃触れていた画一的な本とはまるで違うため、一応は同じ本なのに全く別の代物に思えるのだ。
咲「うーん、一冊となると中々迷うなぁ……」
和「咲さん、まだですか?」
咲「もうちょっと待ってて」
和の催促にそう返した咲は、ひとまず候補を二つに絞った。
一冊は色使いとアングルが個性的な風景写真集で、もう一冊は古いポスターを集めた画集である。
咲「うぅーん……」
和「咲さん」
咲「わ、わかったからっ。決めたよ!」
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