過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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134: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/12/27(土) 01:21:40.26 ID:6rJa/3MJ0
店員「この辺りは道が複雑で迷いやすい。私はもうすぐ上がれるから、君さえよければ……」

和「咲さん、遅いです!」

店員の声を遮ったのは不機嫌さを隠していない和の叫びだった。

小さなドアからぬっと顔だけを突き出している。

店員「……連れがいたのかい」

咲「はい、案内してもらっていて……ですから、あの、失礼します」

ぺこりとお辞儀をして、慌てて和の元へと戻った。

その腕をむんずと捕まえて、和が咲を店外へと引きずり出す。

和「まったく……ちょっと目を放した隙に何をやってるんですか!」

咲「何って……世間話をしていただけで……」

和「世間話?どう見てもナンパでしょう」

キッと和の眉間の皺がますます深くなった。

和「まったく、咲さんは隙がありすぎです!昔より抜けてるんじゃないですか?」

咲「な……っ、和ちゃんが大げさなだけだよ!」

和「……そう思いたければ思えばいいです」

そう突き放すように言い捨てた和だが、言葉の勢いとは裏腹にそっと咲を抱き込んだ。

和「ほんと……危なっかしいんですから」

聞こえた声は、どこか甘い響きがあった。


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