過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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137: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/12/27(土) 01:39:20.78 ID:6rJa/3MJ0
そんな声無き咲の問いに、周囲は誰も答えてはくれなかった。
カレンは和と咲を交互に忙しなく見比べて、なんだか含んだ笑みを浮かべるばかりである。
和「……カレン。咲さんに失礼なのでやめてください」
カレン「そうはいっても、あの『咲さん』がやっと和の元に……」
和「カレン!」
カレン「わかった!わかってるよ和。嬉しいだけでからかうつもりはないんだ」
和「……もう」
貴子「ところで、こちらとしては早く本題を切り出したいんだが」
カレン「貴子のこともちゃんとわかってるって」
カレン「ときに咲、君英語できるんだって?」
咲「え、はい一応は」
カレン「だそうだ。良かったな貴子」
貴子「ああ。…宮永、簡単な通訳を頼めないか?」
咲「えっ?でも、そんな通訳できるほどじゃ…」
貴子「それでも日常会話なら支障がないんだろう?」
咲「はい」
貴子「なら、ぜひともお願いしたい。いや恥ずかしながら、私は英語がからきし駄目でな…」
そう言って貴子は名刺を一枚咲に差し出してきた。
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