過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
↓ 1- 覧 板 20
157: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:22:57.96 ID:Ev0pzMFs0
憧「大体ヤキモチ焼いてみせたのがいい証拠でしょ。今だって、そんな風に抱きしめて」
そして、憧はしたり顔で「ははぁ」と笑みを深める。
憧「あれか、宮永さんをこのアパルトマンに泊めなかったのも、皆を警戒して……か」
和「はぁっ?」
憧「バカねぇ和。あんたの本命に手を出すほどみんな野暮じゃないし」
憧「大体、独り占めしたいなら自分の部屋に囲い込めばいいだけの話じゃない」
和「憧っ!」
憤る和に抱きかかえられたまま、咲の脳裏は大混乱に陥っていた。
憧の話は明らかにおかしい。
だって、独り占めしたくてヤキモチ焼いただなんて、それはまるで――
咲「私が、和ちゃんの恋人みたいじゃない」
咲にしてみたら冗談のような一言だった。
あるいは憧の言葉が冗談だと確認するためだった。
「からかっただけよ」なんて、飄々とした答えを期待して。
けれど憧は満面の笑みを浮かべながら「だって、そうでしょ」と言ってきた。
391Res/221.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。