過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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177: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/03/12(木) 21:22:25.18 ID:QS4zXBMr0
咲「これからどうしよう……?」
和のアパルトマンを出たあと、咲は通りで途方に暮れていた。
昨夜アレだけ咲に無体を働いておいて、翌朝は非情にも咲を追い出した和を恨む気にはなれない。
どうも朝の勤務が入っていたらしく、急いでいたのは良くわかったからだ。
遅刻しそうな状態にも関わらず簡単な朝ごはんなどの世話を焼いてくれたのだから、むしろ感謝すべきである。
腰の痛みはまだあるものの、それ以外の不調はなかった。
体だってすっきりとしている。
どうやら和が拭いてくれていたらしい。
服は汚される前に脱がされていたので、今の咲のいでたちは全く普通に見えるはずだ。
咲「お休みなのが仇になっちゃったな」
貴子との仕事は一日休みとなっていた。
元々予定されていたのか、昨夜のパーティーに気を使ってくれてのことかはわからない。
咲(どうせなら、仕事で頭を空っぽにしたかったのに……)
こうして独りでいると、どうしても前夜の記憶が蘇る。
冷静に振り返るのならまだしものこと、あの悦楽まで思い出しそうで辛抱ならなかった。
咲「大人しくホテルに戻ろうかな」
こんな状態では観光する気にもなれない。
それなら、いっそあの居心地のいい部屋に一日くらい引きこもるのもありだと思った。
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