過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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272: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/08/24(月) 22:37:08.30 ID:ykvRK6tp0
■ ■ ■
咲「ん……?」
咲は鼻をひくつかせた。
何だかとても甘い匂いがする。
目を開けると、そこはあまり見覚えのない部屋だった。
どこにいるのだろうとしばし考え込んで、そういえば和の部屋に泊まったことを思い出す。
咲(前にも似たようなことが……)
咲「あぁぁああっ!!」
一瞬にして昨夜のことが蘇り、咲はベッドから勢いよく身体を起こした。
和「咲さん、どうかしたんですか?」
悶絶していると、エプロン姿の和が駆け込んできた。
咲「いや、その、あの……」
和「昨夜は一切手加減しませんでしたからね。身体が辛いでしょう」
咲「あうぅ……」
和「今日は私も休みになってますし、そのまま大人しく寝ていてください」
咲「わ、わかった……」
咲の返事を聞くと、和はまたキッチンへと戻っていく。
随分と慌てているようだった。
咲(お菓子でも作ってるのかな……)
ようやく醒めてきた今ならわかる。
部屋に漂っているのは、バターと砂糖が焦げる匂いだった。
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