過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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32: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 01:23:57.08 ID:IfVJEPyJ0
エマ「カフェで逢った時から、こうしてみたくて仕方なかったのよ…」

咲「ふざけないでください!同性の…しかも初対面の人に何を…っ」

エマ「同性?初対面?それこそ何の問題があるのかしら?」

きっと睨みつける咲すら愛しいと言わんばかりに、エマはニタリと笑った。

エマ「ここはパリ、自由と恋愛の街よ。気が合えば、誰だってアバンチュールが楽しめる……」

エマ「咲だって、私の誘いにのってくれたでしょう?」

咲「私は、そんなつもりじゃ……っ」

咲の背に、ぞわりとしたものが走った。

厚着しているはずの衣服を押し分けて、エマの手が自分の肌を直にまさぐっている。

咲「あ……やめ……っ」

エマ「本当に滑らかで……シルクみたい。堪らないわ」

咲が必死になってもがいているのを意にも介さず、エマは舌なめずりした。

エマ「美味しいものを食べて呑んで…それから咲をいただこうと思っていたけど、つまみ食いくらいならいいわよね」

その言葉に咲の頭は真っ白になっていく。

咲「や、やだ……っ」

エマ「いい子にして、咲。気持ちよくしてあげるから、大人しく……」

咲「いやあああっ!」

咲は力の限り大きな叫び声をあげた。

人気のない路地だとわかってはいても、わずかばかりの助けの可能性にかけて。


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