過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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346: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/13(日) 18:52:37.52 ID:vuzFG+Dg0
カレン「大元はガレット・デ・ロワだよな?コンセプトも実物も、私が出した『特別』とはかけ離れている気がするが」

和「……私も最初はそう思ってたんですけど」

和の声が、一瞬だけ震える。

和「誕生日とか、何かのお祝いとか。ガレット・デ・ロワもそうですけど、ケーキって大体『特別』な日に食べるものでしょう」

和「だから、特別な日って……案外ケーキにとっては普通なんじゃないかと思いまして」

カレン「特別な日が、普通……ねぇ」

和「それよりも、特別にお菓子を買って食べようとは思わないような時に敢えて食べるケーキって凄く特別で贅沢なものだって……」

和「咲さんが、私に教えてくれたんです」

カレン「へぇ」

ちらりとカレンの視線を受けた咲は、何だか恥ずかしくなって誤魔化すようにまた一口ケーキを頬張る。

和「あと、咲さんが教えてくれたことがもう一つありまして」

そう言った和がもう一品出してきた。

見た目は先ほどのケーキと瓜二つだが、味と香りがまるで違う。

今度はベリーとカシス、ほんの少しのオレンジに満ちていた。

和「こちらはMatin pour la reine(王妃の朝)っていうんですけど、最初のと対になっていて」

味わいこそ違うが、飽きが来ずに食べ切れそうなところは同じであるという。


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