過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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374: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:18:29.50 ID:KixLKZTB0
和「咲さん」

店の奥から自分を呼ぶ声がして、咲は小走りに店内に入った。

途中チェストの上の小物に少し埃がかかっているのを見付けて心のメモに書き留めながら厨房へ向かう。
以下略



375: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:19:09.93 ID:KixLKZTB0
カランカランカラン……レトロな鐘の音が、この店に客が訪れる合図である。

今日最初の客は女性客二人だった。

咲「いらっしゃいませ。お二人様でよろしいですか?」
以下略



376: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:19:49.40 ID:KixLKZTB0
姉の照は麻雀のプロとして活躍している。

甘いものに目がない彼女は頻繁にこの店にやってきては菓子に舌鼓をうっていた。

咲(そういえばお姉ちゃん、この間雑誌の取材でこの店のことを話したって言ってたっけ)
以下略



377: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:20:16.57 ID:KixLKZTB0
咲「いらっしゃい、憧ちゃんに穏乃ちゃん。今日はお店の方 は?」

穏乃「うちの和菓子屋なら憧のお姉さんに任せてきちゃった」

和「いいんですか?店主が二人ともお店を放って東京までやって来て」
以下略



378: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:30:14.85 ID:KixLKZTB0
穏乃「何を頼もうかなあ」

憧「和の作ったお菓子はどれも絶品だから迷うわね」

穏乃「そういう憧だってお菓子作りうまいじゃないか」
以下略



379: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:31:23.00 ID:KixLKZTB0



あの日のことを、咲は昨日のことのように思い出せる。

以下略



380: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:33:11.37 ID:KixLKZTB0
咲「ごめんね和ちゃん。来客みたいなので一旦切るね――」

咲は携帯に耳を近付けたままドアを開ける。

すると、目の前に広がったのは――――
以下略



381: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:34:41.71 ID:KixLKZTB0
咲「…………和ちゃん、仕事は」

和「辞めてきました」

咲「え……」
以下略



382: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:36:20.84 ID:KixLKZTB0
それから和はパリから帰国し、

二人で新しい住処を探して店を構え、今に至る。


以下略



383: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/05/10(火) 17:37:59.38 ID:KixLKZTB0
以上で完結です。
読んでくださった方、レス下さった方ありがとうございました。
和咲尊い!


384:名無しNIPPER[sage]
2016/05/10(火) 18:09:59.42 ID:8Ovc7hoAO
乙です
とてもいい話だった


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