過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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76: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:19:37.59 ID:rbJeXhC60
憧「和はまだこっちで少し仕事があるの。退屈だろうけど待っていてくれる?」
――これでも食べながら。
そう言って差し出されたのは、小さなエクレアだった。
もっとも咲が知っているものとは随分違う。
コンビニで売られているものより一回り小さいかわりに可愛らしいデコレーションが施されていた。
コーティングのチョコレートは白とピンクで、
中にたっぷりと詰められたクリームからは宝石のようなベリーが顔をのぞかせている。
咲「食べるのがもったいないくらいだね」
思わず感嘆のため息を漏らすと、憧はくすりと笑った。
憧「ま、食べてみてよ」
再度憧に薦められ、咲はようやくエクレアを手に取った。
そのままカプリとかじりつくと、濃厚な甘味とさわやかな酸味が口いっぱいに広がる。
咲は思わず目を細めた。
咲「美味しい…!」
憧「気に入ってくれたみたいで良かったわ」
そんな咲を満足げに見ると、憧は紅茶らしきポットとカップを置いて再びカウンターに戻っていく。
憧「Bonjour!」
そこにはすでに何人かの客がいた。
憧はどうも接客要員らしく、次々と客をさばいていた。
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