過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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78: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/10/30(木) 22:21:48.64 ID:rbJeXhC60
訪れている人は若い女性が中心だが、中には男性もいる。
持ち帰る人とその場で食べる人の割合は四対一くらいだった。
咲「ごちそう様でした」
ゆっくり味わって食べていたものの、やはり小さなエクレアはすぐに咲の腹に消えてしまった。
一緒に出された紅茶はまだ残っていたので、それもまた大事に飲んでいく。
何か特別なものなのか、今まで飲んだことのない香りと味だ。
和「お待たせしました」
和がやっと咲の元に戻ってきたのは、その紅茶も最後の一滴を飲み終えた時だった。
おもむろに空いている隣の席に腰掛けると「疲れました」と肩をぐりぐりと回している。
咲「お仕事お疲れ様……お菓子屋さんだったんだね」
和「はい」
咲「そっか。和ちゃん、料理得意だったもんね」
咲「高校時代もよくケーキとか作ってきてくれてたし」
和「…覚えてくれていたんですね」
咲「当たり前だよ」
そう言って咲が笑むと、和は僅かに頬を赤くした。
咲「そのうち部長も対抗してケーキ作ってきてたよね」
和「ああ、あの真っ黒焦げのケーキの味は忘れられません…」
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