過去ログ - 【SideM】伊勢谷四季「百物語をするっす!」
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20: ◆q2oAjQREXs[saga]
2014/09/16(火) 03:38:32.29 ID:s9qq+JqT0
それに気づいた瞬間、俺は走ってその場から逃げ出したくなったよ
でもバイト中だからそうもいかない
ただその女が早く帰ってくれるように祈るしかできなかった

だがそんな祈りも虚しく、女は俺に話しかけてきた


「すみません、粉ミルクはおいていませんか?」

…ってな

あいにく、うちのコンビニはそこまで品揃えがよくなかったからな
申し訳ありませんが、うちではおいていませんって答えたよ

そしたらその女はそうですか、って返事をして、出口に向かって行った
出て行くまでの間も、ずっと人形に話しかけてたよ

「おなかすいた?ごめんね、もうちょっと待ってね。泣かないで」

もちろん、人形は何も言ってない
言うわけがないんだよ、人形なんだから

それなのに、女は人形にずっと話しかけていた

正直、完全に女の姿が見えなくなるまで、生きた心地がしなかったよ


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