過去ログ - 【SideM】伊勢谷四季「百物語をするっす!」
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92: ◆q2oAjQREXs[saga]
2014/09/28(日) 22:51:39.35 ID:5v6bfeTz0
腕をつかんでいたのは、ホームレスらしき男性でした
そしてまさに鬼のような形相で、こちらを睨みつけて怒鳴りかかってきたんです

「このガキ!なんてもったいないことをしやがる!」

ってね
まあ、その男性の言う通りですね
食べ物を粗末にして、申し訳ないことをしたと私も反省したんですよ

それで、男性に謝ってちゃんと餡子を持ち帰ろうと思ったんですが
次の瞬間、急に男性の態度が変わったんです

「あ、ごめんなさいね坊ちゃん。いきなり怒鳴ったりして」

さっきまでの様子が嘘のように、私に頭を下げたんです
おそらく、二回り近くは年下であろう私に対してね

「いやね、その餡子、捨てるんなら私にもらえませんかね」
「いらないんでしょう?ならくれたっていいじゃないですか」

そんなことを言いながら、こちらに向かってぐいぐいと迫ってくるんですよ
私も恐ろしくなってしまいまして、餡子を押し付けて一目散に逃げ出しました

後ろから「ありがとう!」という声が聞こえた気がしましたが
振り返ることはできませんでしたね

その後しばらくして、そのホームレスらしき男性が遺体で発見されたそうです


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