過去ログ - 女悪魔「ねぇねぇ、今どーんな気持ちぃぃい？？」石化騎士「…」 -SS速報VIP

過去ログ - 女悪魔「ねぇねぇ、今どーんな気持ちぃぃい？？」石化騎士「…」

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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/22(月) 18:28:10.48 ID:gqdw6fM1O

その体躯は人の二倍以上であり、その腕力はメイスを振れば岩さえ粉砕し、馬と同等の脚力を誇っていた。

凄まじい一騎当千の戦士が、ほぼ使い捨ての様に前線に送り込まれたのだ。

『(……どれほどの実力のある者が立ち向かおうと、決して勝つ事は無い)』

『(だが、相手は一対多数にも対応出来る程の化け物……大砲も落とし穴も弓矢も通じない)』

『(…………)』

十五年。

この時の私は、戦争初期から生き残っている騎士の一人故か、一都市の守衛騎士団の隊長となっていた。

だがしかし、この頃の圧倒的な劣勢に立たされていた王国の兵士、騎士達は数すら減っている。

街を守る戦力は僅か千。

対する、この時に迫っていたオーク含めた精鋭魔族の数は二百。

当時のオークや魔族を倒すのに必要な『犠牲』は数十人と言われ、決定的な打開策も戦い方も皆無だったのだ。

そんな中、いよいよ追い詰められた私と街の騎士達は……自身の死を覚悟しての囮となる事を決意したのである。

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