過去ログ - 傭兵「この世でお前が一番大事」僧侶「じゃありま……えっ?」
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25: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:24:03.35 ID:+2GrLTUD0

 嘗てゴロンで聞いたような台詞を掃除婦さんは言い放ちました。あのときとは声のトーン、有体に言えば篭められた殺意こそ段違いですが、真剣な様子は同じです。

掃除婦「ここは地獄の一丁目。いくら僧侶様といえど、お通しするわけにはいきませんわ」

 掃除婦さんは困ったように笑って、続けます。

掃除婦「いえ、寧ろ僧侶様だからこそ、というべきでしょうか」

僧侶「どういうことです?」

 純粋な問いでした。掃除婦さんの言っている意味が、全然わからないのです。
 ただ、どうしても通したくない理由がある。それだけは確か。

 横を通って避けようとすれば兵隊さんの亡霊は合わせて横へ移動し、そのまま突っ切ろうとすれば密集して隙間を埋めてきます。

掃除婦「申し訳ありませんが、どうか別の経路をお通りくださいませ」

 確かに掃除婦さんの言うとおり、ここを通らなければ外へといけないわけではないし、別に迂回したっていいのですが……迂回しないと決めたと言うこと、そして、なんというか。

 わたしの中の「女の勘」が、ここは押して参れと言っているのでした。



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