過去ログ - 傭兵「この世でお前が一番大事」僧侶「じゃありま……えっ?」
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51: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/21(日) 08:42:37.60 ID:PenK6jnl0

傭兵「もしもし、いるか」

掃除婦「なんでしょうか?」

 扉をノックすれば掃除婦が俺の背後から応じた。驚かしたつもりなのだろうか。こいつの考えはいまだに読めない。

傭兵「とりあえず部屋に入れろ。話がある」

掃除婦「あら。私、押し倒されてしまうのですね」

傭兵「そういうこと言えるうちは十分だ。入るぞ」

掃除婦「いけず、でございます」

 ドアノブは回ったので、勝手に部屋の中へと足を踏み入れる。
 何度か入ったことがあるが、変わらず殺風景な部屋だった。ものがない。寝るためのベッドと、その横にサイドテーブル、そしてテーブルライトは備え付けであるが、それだけだ。
 衣服をしまうための箪笥も、クローゼットも、椅子も、文机も、なにもない。

傭兵「本当にここで生活してんのか」

掃除婦「えぇ、当然ですとも。この部屋で眠り、この部屋で目覚めます。わたしはこのPMCの一員なのです。敷衍すれば傭兵様の所有物ということでもあります。あてがわれた部屋を使わないのは粗相にあたりますから」

傭兵「どうだかな」

 こいつがそんな殊勝なことを考えているとは微塵も思えないが。



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