過去ログ - 安価でシークレットゲーム8
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54: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2014/09/17(水) 19:55:23.50 ID:qxsXn87H0
【04:20】

俺は途中で食糧と水を確保し、当ても無くしばらく歩き続けていた。

(何だよ……誰もいないのか?)

そうやって不安を掻き立てて楽しもうという魂胆なのだろうか。

長い廊下と扉と静寂という変化の無い景色に、気持ち悪くなってきた――

(ん……誰か、いる?)

ふと廊下の分岐点で左を確認すると、前方の遠くに人影が見えた。

少しずつ焦点がそれに合い始めるとともに、俺は自然と声をあげていた。

「麗佳!?」

俺の声にビクリとした女性が、こちらを振り返る。

見覚えのある白のワンピースに凛々しい顔立ち、ツインテール――

どう見てもその人物は俺の恋人――矢幡麗佳だった。

「彰!? どうして、ここに彰が――」

俺と麗佳は互いに引き寄せられるようにして距離を縮めて行った。

「なんで麗佳がここに!?」

「私だって分からないわよ! 気が付いたらこの部屋で寝てて――」

俺たちはお互いに落ち着きを取り戻したのは10分後くらいであった。


【04:30】

「じゃあ、麗佳はこのゲームが本当だと思っているのか?」

「信じたくはないけれど、一応ね……」

俺たちはこのゲームの信憑性について議論を交わしていた。

俺の視点であると、知り合いがこの場に居る時点でドッキリの可能性が高いと見ているが、麗佳にはそうとは思えないらしい。

「どちらにせよ情報を集めないと、何も分からないわ」

「そう、だな……」

このゲームが本当だと言っているということは、解除条件は俺のように現実離れしているものではないということなのだろうか。

(嘘であってくれ)

もし本当ならば、俺は……俺が生きるためには麗佳を殺めなければならないのである。

そんなことあってはならない、あって欲しくない、と俺は心の中で神に祈り続けた。


麗佳が持っていたルールは……

PDAに載っていたルールは?(コンマ判定)
※被った場合は1個下のルールが採用される。

>>55
>>56

3 00〜15
4 16〜30
5 31〜45
6 46〜60
7 61〜75
8 76〜90
9 91〜99




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