10: ◆XfZ9WiIZf9zG[saga]
2014/09/19(金) 01:09:07.28 ID:+EvneRCfO
食事の後は、少し間を置いてから一緒に軽い運動をしてから汗を流し、風呂に入る。
提督が特注家具職人の妖精に拵えさせた温泉檜風呂に入ることができるのは、秘書艦として一日の執務の補佐をした艦娘の特権である。
と言っても、ここ最近は大鳳の特権となりつつあるが。
「いい湯ね……」
両手で湯船のお湯を掬い、じっと見詰める。
澄んだお湯は鏡のように、ゆらゆらと揺れて大鳳の顔を映した。
「提督……」
ここ最近の、提督の物憂げな表情。
それは単に、ケッコンカッコカリに向けて心の整理をしているから――では、ない。
その胸の奥に、何かもう一つの悩みを抱えていることを、大鳳は知っている。
ずっと隣で、見て来たから。
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