過去ログ - 穂乃果「私はあなたのものだから」
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167: ◆KZH78Pv7kI[saga sage]
2015/02/09(月) 21:45:23.02 ID:GTZ0oFmNo
そんな気持ちを塗り隠すように私は短く「そうね」と返した。
「そうねって、反応薄くない?」
そうさせているのは、あなたの言葉と飾り気のないまっすぐな気持ち。私はあなたのその気持ちにちゃんと向き合う術を、まだ持ってない。
「だって、別にそんな、いいじゃない、ほしくない」
彼女のむくれる顔も見れず、声も上ずる。
なんで私は、ちゃんと用意した言葉もちゃんと言えないで、こんな私はどうして彼女を突き放してしまうんだろう。
……わかっているくせに。そうすれば、彼女は―――。
私に縋りつくように抱きついて、私の心を全て溶かすように体を抱きしめて、甘えるような可愛らしい声で「教えて?」と耳元で囁いてくる。
温かい吐息が耳をふわふわくすぐって、その奥、脳髄にパチパチと刺激を与えながら、私は快楽なのか、または悪寒なのかで体を震わせる。
こういう事はいつまで経っても慣れない。いいえ、永遠になれることはないかもしれない。あるいは、こうなることを愉しんでいるのかもしれない。
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