過去ログ - 【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 宥「…これがゾイドだよ。…京太郎君。」5機目
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860:1 ◆g6V0jYwopc[saga]
2014/09/29(月) 00:50:57.48 ID:pzuScBKeo
◇怜とのノーマルエンディング1を見ている及び宥とのノーマルエンディング1を見ている及び怜とのイベントを完了しているため追加でイベントが発生します。













◇??? 森林地帯



 あの一件から数日経った。


 彼の前から逃げ出してしまった私……うちは、一人何処かすらわからない森のなかに居た。


 耐えられなかった。


 絶え間なく見せ続けられる自身が死に続ける未来と自身が殺され続ける光景にうちの心は擦り切れ、ズタボロになっていった。


 それでも2年間は耐えれた、だが愛しい彼に殺されるという何よりも苦痛な光景の未来、は私の心身を蝕み壊していった。


 もしかしたらそれより辛かったのはこの2年間で自身の身長や体重だけでなく、ありとあらゆる要素が変化しないという点だった。


 愛しい彼と完全に別の存在へと変容した自身への恐怖と嫌悪感。

 
 ふとした時に感じる照によって自身の中へと埋め込まれた異物への恐怖と嫌悪感。
 
 
 愛しい彼とは最早存在の違う完全なる化け物となった事に対する計り知れない絶望と絶え間なく襲い掛かるグロテスクな絶望の光景。

 
 おまけと言わんばかりにその光景と同時に実際に感じるであろう痛みや言葉で言い表せない感覚を体感するのだ。 


 それらに2年耐え続けた頃にはもううちは以前までのうちではなかったのかもしれない。

 
 人が居ないところでは頭に浮かぶその劣悪な光景と体内に確かに感じる異物感に耐え切れず幾度と無く嘔吐を繰り返した。

 
 趣味の悪いはみ出た臓物や血まみれの自分、あるいはぐしゃぐしゃになった自分、戦闘で攻撃をよけきれず蒸発しもがき苦しんで死んでいく自分。
 
 
 そうして嘔吐の回数が途中で四桁を超えた辺りでうちは数えるのをやめた。

 
 既に吐き出す物が無いのに吐き続けるので血を吐き出し苦しみもがいた回数も十回や百回ではきかない。
 


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