過去ログ - 【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 宥「…これがゾイドだよ。…京太郎君。」5機目
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945:1 ◆g6V0jYwopc[saga]
2014/09/29(月) 23:41:30.32 ID:pzuScBKeo
◇ゾロ目及び照との好感度が一定以上ため追加でイベントが発生します。




京太郎「もう一つ、怜に照お姉ちゃんが埋め込んだゾイドイヴという物それの詳細を教えてもらえないか?」

照「……うん、京ちゃんにならいいよ。」

照「…ゾイドイヴは全てのゾイドの未来と過去、そして生命を司る母というべき存在。」

照「ゾイドコアが生まれるのはゾイドイヴがあるから。」

照「そのためそれに近づくだけでゾイドの力は増幅される。オーガノイドの力もそれを由来にしているね。」

照「…でもその力は過去にデスザウラーを封印するべく一度完全に止められた…はずだった。」

京太郎「…はず?」

照「…だけどゾイドイヴは完全に停止することはなかった。」

照「ゾイドイヴが停止すれば全てのゾイドと古代ゾイド人は死滅するからね。」

京太郎「怜にそんなとんでもない物が…」

照「…うん。……私の古代ゾイド人の力は……生命を吹き込む力。」

照「……村をヒルツに襲われて瀕死状態になった怜に私はその力を使った。」

照「怜が一命を取り留めて生きているのも……未来を予知する力を手に入れたのも……そのせい。」

照「だけど……その怜が居なくなったと同じ時に私に一瞬怜の苦痛と葛藤……そして絶望が伝わってきた。」ポロポロ

照「ぐすっ……怜はずっと耐えていただけ……壊れるその瞬間まで……全部私のせい……!」

照「私が怜を助けたい一心で……余計な事をしたから怜は苦しんで……苦しみ抜いてきっと限界を超えてしまったんだと思う。」

照「……怜から伝わってきたよ、ぐすっ……体内に埋め込まれたゾイドイヴへの嫌悪感と京ちゃんにそれを知られた絶望。」

照「……そして私への計り知れない憎悪と……生命を救ってくれたっていう感謝の気持ちをごちゃごちゃに混ぜたような葛藤が。」

照「私が……私があんな事をしたせいで……多分あのまま怜を死なせて上げたほうがきっと…!」ポロポロ

京太郎「……照お姉ちゃんは悪くねぇよ。気づけなった俺が悪い。」

京太郎「そして何よりあの時に躊躇ってあいつに声をかけ損なった俺が一番悪い……!」

京太郎「あいつはきっと俺に手を差し伸べて欲しかったんだ……!」

京太郎「あいつに俺はそんなのを気にしないって、打破する未来を二人で…皆で探していけばいいって声をかけてやれればきっと……!」

京太郎「あいつとデスザウラーとの決戦の後約束したんです。二人で進んでいくって……なのに俺は……!」

照「京ちゃん……。」


今度は自身を追い詰めようとしている京太郎に何か声をかけるべく照が俯いた顔を上げるとそこに居たのは
人間ではなく一人の修羅だった。
恐らく怜が居なくなってから私と同じく色々悩んでいたのだろう、自分のせいとも考えたのだろう。
それを皆の前では強靭なメンタルで隠し、耐えぬいていたのだろう。

また昔と違い部下を持っている以上部下にそれを悟られて心を乱して作戦を失敗させる訳にはいかなかったからであろう。
自分だけでなく部下や周りに被害が出るのだから。

彼は自分自身さえも騙し続けた。
現に前回の彼は作戦中に怜の事を一度たりとも考えていない。
周りからすれば成長した、流石は京太郎と褒め称えられる行為。
あるべき隊長としての姿。


しかし照という最も怜に身近な存在と言葉を交わしていく内にその仮面は剥がれていった。

表情こそ、声こそ、話の内容こそ冷静さを装いつつ、その同様は常識の範囲内での物だった。
しかしその目は血走り、照を見ているようで照を見ておらず、恐らく虚空に居るであろう怜を見据えている。

悔しいのだろう、自身が憎いのだろう震えながら握った拳からは絶え間なく血が滴り落ち、噛み締めた唇の両端からも血が出ていた。





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