過去ログ - 【ごちうさ】ココア「インターディメンド」
1- 20
19: ◆JwZf59h8b2[saga]
2014/09/21(日) 19:15:23.57 ID:wd+iXwbq0
 巨大な駅。
 ホームのみがある大きな駅には、建物の二、三階ほどの高さはある汽車が停車していた。

ココア「リゼちゃーん!」

 間に合ったようだ。汽車の近くに見える、リゼの人影にココアは手を振りつつ駆け寄る。
 振り向いた彼女は気さくな笑顔を浮かべた。

リゼ「ああ、ココアか。どうした?」

ココア「どうした? じゃないよ。ここから出て行くんでしょ?」

リゼ「まぁ、そうだな。それがどうかしたか?」

ココア「だめだよ! リゼちゃんが行ったら、私もチノちゃんも千夜ちゃんも寂しいし……」

リゼ「何言ってるんだ。お前もじき旅立つことになるんだぞ」

 リゼの表情に疑問の色が浮かぶ。ココアが自分を引き止めることを、本気で不思議に思うような顔で彼女は首を傾げた。

リゼ「それにここから外に出た世界は素晴らしい。楽しいことも一杯ある。いつまでもこんな場所にひきこもっているわけにもいかないだろ」

ココア「それ、は……私も、止められない、けど。でも」

リゼ「というわけだ。私もみんなに続く。ま、いつか帰ってくるさ」

 笑顔で言い、リゼは汽車に乗っていく。止める間もなかった。おそらく時間があっても止めることはできないだろう。
 ココアは、これが現実でないことを祈ることしかできない。
 やがて、汽車は汽笛を鳴らし走り去った。徐々にスピードをつけ線路を進んでいき――そして消えた。と同時に、ココアの目の前に白い毛玉が現れる。

チッピー「……ここがどこか。なんでこんなことになっているか分かった?」

ココア「チッピー!?」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
396Res/283.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice