過去ログ - 勇者「狩りって難しいんだなー」狩人「そうか?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/22(月) 02:28:52.43 ID:nCFk9qWG0
狩人「魔王を倒した勇者とは思えねーな」

勇者「うーん、あの頃は女神様の御加護があったしな」

狩人「そんな弱くなってるのか?」

勇者「力は変わってないけど、あの頃は一週間くらい走りっぱなしでも大丈夫だった」

狩人「まじ?」

勇者「なんで嘘つく必要があるんだよ」

狩人「じゃあ、今はどれだけ走れるんだ?」

勇者「たぶん感覚的には三日くらいかな」

狩人「そんな変わんねーじゃん」

勇者「いやいや、限界が見えないのと全然違うだろ」

狩人「凡人には分かんねーよ」

勇者「むぅ……」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/22(月) 02:30:23.43 ID:g9qPsIE3o
期待


3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 02:32:38.19 ID:nCFk9qWG0
狩人「それで、なんでまた狩人になろうと思ったんだ?」

勇者「?」

狩人「魔王を倒したんだから一生養えるくらいの金をもらったんだろ?」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 02:36:05.38 ID:nCFk9qWG0
勇者「自由が欲しかったから、かな」

狩人「自由……」

勇者「ま、まぁその話はいいじゃないか」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 02:42:17.26 ID:nCFk9qWG0
受付嬢「ありゃりゃ、さっき討伐失敗したお二人さんだぁ」

狩人「……失敗したのはこいつだ」

勇者「………」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 02:46:02.01 ID:nCFk9qWG0
受付嬢「最近旅人を襲うんで苦情が出てたんです」

勇者「い、いや、俺は狩りを……」

狩人「荒熊の毛皮は需要があるんだよ」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 02:58:03.98 ID:nCFk9qWG0

 狩人の理想郷と呼ばれる中央大陸の東部に位置するリーグル地方は海と山、谷と森に囲まれた自然豊かな土地だ。それ故に多くの種族、魔物、動物が棲んでおり、人間もまた土地の一部となることで共存していた。

狩人「戦えない者は南部の平原を通るしかないんだから、そこに荒熊なんて凶暴な魔物が現れちゃ大変だよな」

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 03:13:17.86 ID:nCFk9qWG0
狩人「それで、お前は馬鹿の一つ覚えみたいにまた――」

勇者「俺にはこれしか無理だよ」チャキッ

狩人「長剣は攻撃範囲も狭ければ刃こぼれもしやすい。その上――」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 03:22:35.83 ID:nCFk9qWG0
狩人「いいか、その刃の断面は楕円形だ。荒熊の強力な筋肉と触れる箇所が多い分、首ちょんぱは難しいだろう」

勇者「だが、首以外にどこを斬れば……」

狩人「首以外にどこを斬るんだ馬鹿」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 03:26:04.04 ID:nCFk9qWG0
勇者「なぁ、一つ聞いていいか」

狩人「なんだ? 俺の娘たちはやらんぞ」

勇者「……なぜ冒険者をやめて狩人を?」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 03:28:39.39 ID:nCFk9qWG0
僧侶「く、熊……」オドオド

荒熊「ぐぉおおおおおっ!」ガバッ

僧侶「ひ、ひぃいいいい!」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 03:31:25.31 ID:nCFk9qWG0
勇者「はぁああ!」ブンッ

荒熊「ぐぉおおおおっ!」ザシュッ


以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 03:34:19.80 ID:nCFk9qWG0
狩人「………」ゴスッ

勇者「うぐっ……」

僧侶「勇者様!?」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 03:44:49.75 ID:nCFk9qWG0
狩人「ストレスで皮膚がビリビリに破れてる」

勇者「………」

狩人「そもそもストレスを与えないようにしなくてはいけない相手に向かって炎魔法とはなんだ。獣が火を恐れるくらいガキだって分かるだろ」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 03:47:53.25 ID:nCFk9qWG0
狩人「いいや分かってない。お前は自意識過剰すぎる」

勇者「そんなことは……」

狩人「いいか、人も獣も自然界の中では部品に過ぎない。身勝手に荒熊の前を通ったお嬢さんのために虐殺して良い相手じゃない」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 04:20:44.86 ID:nCFk9qWG0
狩人達の宿『陽竜の巣窟』


僧侶「な、なんですかここ……」ピクピク

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 04:25:53.28 ID:nCFk9qWG0
狩人「おーい、武器っ子ちゃんいるかー」

武器っ子「あーい」

勇者「久しぶり」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 04:33:03.70 ID:nCFk9qWG0
武器っ子「新しい武器かぁ」

狩人「俺はこれと同じ奴がいいと思ってるんだが」

武器っ子「クルガナイフかぁ、見た目がなぁ」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 04:34:55.82 ID:nCFk9qWG0
武器っ子「メンテナンスは狩りが終わる度に来てね」

勇者「う、うん」

狩人「会いたいだけじゃねーの?」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 04:38:12.39 ID:nCFk9qWG0
女狩人「あ、お帰りんさい」ギューッ

僧侶「あ、あはは、あはははは(失った。いろいろと大変なものをうしなっちゃった……)」

勇者「行こう、僧侶」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/22(月) 04:41:23.77 ID:nCFk9qWG0


僧侶「何でですか!!」ポロポロ


以下略



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