過去ログ - 京太郎「白糸台生活?」【エロあり】
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2014/09/28(日) 20:02:49.88 ID:vvqb2jrB0
空を見上げるとまん丸い月がやけにぼやけて見えた気がした。
そうして、今日は朧月夜かな、なんて呟こうとして、
いや、違うか、と俺は首を振った。
ああ、そうだ。
これは――
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2014/09/28(日) 20:03:43.51 ID:vvqb2jrB0
照「本当に大丈夫?」
京太郎「そんなに心配しなくても少し休めば治るって」
心配そうに見つめてくる照さんを安心させるように、俺は笑ってみせるけど、彼女は不安そうな顔を変えなかった。
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/09/28(日) 20:04:59.71 ID:vvqb2jrB0
京太郎「ったく、何やってんだかな、俺」
パーティー会場となっている龍門渕邸の迎賓館を横目に見ながら、ため息を一つ。
普段はこんなに飲み過ぎることなんてないのに、今日に限ってはどうしてか飲み過ぎてしまった。
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2014/09/28(日) 20:06:20.90 ID:vvqb2jrB0
京太郎「えっと、はい。大丈夫ですよ」
完全にタイミングを失った俺は浮き上がりかけていた腰を再び下ろし、ベンチの端に体をずらす。
??「ふふ、ありがとうございます」
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2014/09/28(日) 20:07:51.91 ID:vvqb2jrB0
??「随分と飲んでいたみたいですね?」
鼻歌が聞こえなくなったかと思うと、その人は唐突にそんなことを言い始めた。
本当にマイペースな人だな。
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2014/09/28(日) 20:09:19.20 ID:vvqb2jrB0
京太郎「まあ、あの人は俺より酒に弱いですからね。でも勧められたら断れる性格でもないし――」
??「かといって無理をして飲めば体調を崩して明日の試合に支障が出かねない?」
京太郎「まあ、そういうことです。彼女が飲めない以上、俺が代わりにああでもしなきゃ酒を勧めてきたスポンサーも気分が悪いでしょうし」
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2014/09/28(日) 20:10:23.10 ID:vvqb2jrB0
??「ふふっ、随分と彼女のことが大事なんですね?」
京太郎「まあ、あの人は麻雀だけは強いですからね。だからそれ以外の部分を俺が隣りで支えてないと」
鉄は硬くなれば硬くなるほど、脆く折れやすくなるものらしいし。
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/09/28(日) 20:12:11.14 ID:vvqb2jrB0
??「ふふっ、素敵な理由ですね」
だというのに、からかうでもなく呆れるでもなく、彼女は眩しそうに目を細めながらそんなことを言う。
??「貴方にそんなに思われるなんて、ちょっとだけ宮永プロが羨ましいな」
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2014/09/28(日) 20:13:43.86 ID:vvqb2jrB0
京太郎「それは――」
果たして何を意味する話だったのか。
多分、俺には知る資格も訊ねる権利すらない話で。
でも、
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2014/09/28(日) 20:15:03.32 ID:vvqb2jrB0
??「ふふっ、なんだか私たち似た者同士ですね」
京太郎「確かに。言われてみればそうですね」
それがおかしくて互いに笑い合う。
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/09/28(日) 20:16:34.49 ID:vvqb2jrB0
京太郎「……えっと、どういうことでしょうか?」
思わず疑問符を浮かべる俺に、彼女は続けて言う。
??「ふふっ、そういうところは相変わらず鈍いんだね」
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