過去ログ - 美穂子「ずっと夢に」京太郎「見てたこと」
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37: ◆dmWbjFApRN6u[sage]
2014/09/29(月) 01:19:41.23 ID:SPqTrQDro
「それで、どこか行く当てはあるの?」
「……特には。いくつか考えてはいるけど」

その言葉通り、京太郎自身にもはっきりと美穂子に答えられるほどのビジョンを持っているわけではなかった。
ただし、この家でただ徒に過ごす、というのは下策だ。
その事自体は当然魅力的な提案ではあるが、1日わがままを通したほどの価値を見いだせるかと言われれば否定せざるを得ない。
それに、こんなに早くから理性がもたず爛れてしまうことには何より抵抗があった。

「いざとは決めかねているって顔ね」
「いやさ、いざこうして手に入れちゃうと逆にわからなくなるというか」
「ふふっ。そんなに迷うようなら、まずはお弁当でも作りながら考えましょ?そんな堅苦しく考えても駄目」

そう鼻歌交じりにエプロンを羽織る美穂子を見つつ、京太郎は頭を掻いてその後に続いた。


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