474:ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz[saga]
2015/12/17(木) 00:22:12.67 ID:9MjvRKIV0
男(……委員長まで…………俺のことを……)
男(もう、誰を信じればいいんだ)
男(家にも帰れない。学校にも行けない……。悪い夢だと思いたいけど……――)
委員長「――さて、と。それじゃ、男君? 私は準備してくるから、少し待っててね?」
男「……やだ」プイッ
委員長「……ふふっ。男君が、痛みに耐えながらそのロープを解けるのなら、ぜひ逃げてみてね」ニコッ
委員長「でも……ね、男君。よーく考えてみて。もし逃げ出せたとしても、男君はこれからどうするの?」
男「………………」
委員長「男君は、私と一緒に居たほうが安全だよ。それは私が保証してあげる」
男「……ははっ、俺はすっごく頭痛いんだけど……?」
委員長「……それはごめんなさい。――でも、他の人はそんなものじゃ……済まないかもしれないよ?」
男「………………」
委員長「それじゃ、すぐ戻ってくるから」クルッ
男「…………はぁ……」
男(だいぶ、痛みは治まってきたな……)
男(……しかし、委員長の言う通りなのかもしれないな……。ヘタに動くより、いっそ委員長に……)
「まったく……。いつかはこうなるんじゃないかと、思ってたけどね」
男「――えっ? ……お、お前……っ!??」
友「驚いてる暇はないよ。ほら、あっち向いて。ロープ切るから……」
男「あっ……あぁ……で、でもどうして……」クルッ
友「まぁ、偶然だよ。……昨日、男が何か大変なことがあったのはわかってたからね。……それで、今日委員長と歩いてるのを見つけてさ」
友「もちろん、悪いとは思ったし、なにもなければ見なかったことにしようとはしてたんだけど……」
男「……いや、でも助かった。ありがとう……」
友「……とりあえず、ここから逃げなきゃ。……立てるかい?」
男「おう……なんとかな」
友「よし、それじゃすぐに――」
「逃がすわけないじゃない」
ブンッ‼
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