過去ログ - 【ごちうさ】ハッピーの素はあんこ【あんこ×ティッピー】
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24: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2014/10/05(日) 09:55:05.61 ID:K5d+c8YN0
「ノオオオオオ」
甘兎庵から飛び出したティッピーは普段からは想像出来ないピードで道を駆け抜けていた。
その脳裏にはこれまでの恐怖、そして約2週間前のあの忌まわしい出来事がぐるぐると駆け巡っていた。

「・・・」
だがその後にあんこはそんなティッピーの気持ちなどお構い無しにピタリとくっ付いてきており、振り切ることが出来ない。
そしてジリジリと距離を詰め、このままではいつもの様に捕まってしまうのも時間の問題だろう。

そう思われた瞬間

――ドンッ――

ティッピーは何かにぶつかり跳ね飛ばされ、そのまま後方へとコロコロと転がってしまうがスグにあんこによって受止めらる。
あんこはティッピーを捕まえる事が出来て嬉しいのかすぐさまいつもの様にのしかかり求愛行動を取ってきた。

ティッピーはそんな絶望に支配されながらも一体何にぶつかったのかと顔を上げるとそこには……自分の数倍の大きさの犬が居た。
どうやらこの犬の横腹に体当たりを決めてしまったようだ。

衝撃で転んでいた犬の方も起き上がり、低い唸り声をあげながら、ゆっくりとティッピーたちの居る方へと振り向く。
その表情からは完全に敵意を剥き出しだということがわかった。

「(チノ……わしはもうダメかもしれん)」
「ハート」

逃げようにもあんこに覆いかぶさられ動くことも出来ない状態でティッピーは己の死を覚悟していた。



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