過去ログ - 【ごちうさ】ハッピーの素はあんこ【あんこ×ティッピー】
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65: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2014/10/09(木) 20:13:11.01 ID:xvAxUwM40
一方、あんこはというと……未だに行方不明状態であった。

流石にこんな事は初めてなのか千夜も心配をしているらしいのだが……
今現在チノの部屋で「これが貴方たちのパパなんですよ〜」とあんこの人形を仔ウサギたちに与え、それと戯れる姿をココアと呑気に眺める姿を見ていると……
本当にあんこを心配しているのか、探す気があるのかには疑問を感じずにはいられなかった。

また、そのため今では甘兎庵店内の台座の上には代理として、現在仔ウサギたちによって齧られているあんこそっくりの人形が置かれていた。
以前、何故かラビットハウスのカウンターに置かれており、ティッピーが怯えるので封印していた物だったのだが、ココアがどこからか引っ張り出してきて千夜に与えたのである。
ちなみに常連のお客さんですら、その人形の前に置かれる探しウサギのチラシを見るまで、それが人形だと気付けた者はいないらしい。

帰り際、千夜を見送るため店の外へ出たチノとココアに対し

「チノちゃん。ココアちゃん。ティッピー。本当にごめんなさいね」
「父親のあんこが居ないせいで、この仔たちを皆に押し付けてしまって」

千夜はそう申し訳無さそうに二人へ頭を下げてきた。

「ううん。そんな事ないよ!」
「ねっ?チノちゃん」

「ええ、気にしないでください」

ココアは二羽のチビ白を両手に抱えながら笑顔で気にしないでという。
そして同意を求められたチノも軽く笑いそれに同意した。

本来なら何羽かは父親の居る宇治松家が引き取るべきなのかもしれないのだが、肝心のあんこも不在であり、三羽ともティッピーにとても懐いているため当面はこのままラビットハウスで育てる事となった。
チノの父親であるタカヒロもその事はあっさりと了承してくれた。
肝心のティッピーも今ではこの新たな子育ては満更でもないようであった。

ただし雰囲気までどことなくあんこそっくり一匹へは若干苦手意識を持っているようであり、それが僅かな不安でもあったが……
ただ、その仔ウサギは特にココアのお気に入りでもあったため恐らく大丈夫であろう。
最近は暇さえあれば常にその仔をもふもふし溺愛してる有様なのだから。


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