過去ログ - 【ごちうさ】ハッピーの素はあんこ【あんこ×ティッピー】
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72: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2014/10/14(火) 20:37:37.55 ID:JR1CpD+00
リゼがこのままじゃ間に合わない――そう思うのとほぼ同時に、目の前を走るあんこはリゼへ道を空け、そしてそのまま急停止をした。
まるでリゼの心を読み、「これでもっと加速できるだろ?だから早くティッピーを助けろ」と言わんばかりの行動であった。

リゼにそんな事を思う余裕はなかったが、目の前の邪魔な物がなくなり加速出来るのは事実であった。
次の瞬間、リゼは地面を強く踏みしめ、そして一気に地を蹴った。

――だが

リゼが彼らの元へ辿り着くよりも早く、野犬はティッピーへ覆い被さり、鋭い牙をその純白の体へと突き立てた。
そしてそのまま続けて二度三度と噛み付く行為を行った所で、野犬はリゼの飛び蹴りにより盛大に吹き飛ばされる。
ヨロヨロと立ち上がった野犬はそのまま一目散に逃げていってしまった。

野犬が逃げ去ったのを確認し、視線を地面に転がるティッピーへと移す。

そこにはいつの間に追いついたのか、既にあんこが居り、横たわるティッピーをその前足で揺さ振っていた。
リゼはそんなあんこを無視し、すぐさまその場に転がっていたティッピーを抱えあげるも、その白い毛並みは所々滲み出る血で紅く染まっておりピクリとも動かない。

「オイッ!ティッピー!しっかりしろっ!ティッピー!」


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