過去ログ - モバP「藍子のゆるふわオーラに抗えない」
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13: ◆agif0ROmyg[saga]
2014/09/25(木) 21:46:58.94 ID:oHEMl6e+0
 藍子は、控えめな印象とは裏腹に結構積極的な面があり、彼女の方から俺を誘ってくることも少なくはなかったが、それでも今の言葉、そして今の表情は衝撃的という他無かった。
 気圧されてものも言えず、黙って車を出す。
 不意打ちで返答できない俺に藍子が熱い視線を注ぐ。
 眼は潤み、頬は紅潮し女というより雌の顔になっているのが、運転しながらでも分かる。
 一六歳の、女性としての機能を十分備えた肉体が俺に寄り添う。
 藍子は黙ったまま、左脚に手を伸ばしてくる。
 太腿を優しく撫でる手つきがいやらしい。敏感な場所を触られたわけでもないのに、ぞくぞくしてしまう。
 藍子の家に辿り着くまで、気が気ではなかった。

「今日、お母さんが晩御飯を用意してくれてるんです。でも、一人でご飯食べるの、寂しくって……食べていってくれますよね?」
「……ああ。ご馳走になるよ」
「ありがとうございます。遠慮しないで、寛いでいってくださいね」

 二人玄関扉をくぐり、藍子が念入りにカギを閉める。
 靴を脱ごうと身体を倒した瞬間、藍子が首元に飛びついてきた。
 反応する間もなく、熱烈なキスを食らう。強引に唇を割り開いて舌が入ってくる。
 親愛よりも情欲が強く出た、キスというより口でするセックスといったほうが近そうな、熱いくちづけ。

「んーっ……ん、ぷは、おいし……
 おかえりなさい、あなた♪」
「……!」
 
 まるで新妻のようなセリフに、身体が固まる。
 プロデューサーとしてアイドルにこんなことを言わせてはいけないと分かってはいるが、藍子の笑顔が愛おしすぎて苦言を呈する事ができない。
 戸惑い半分、喜び半分の俺を放って、藍子は先にキッチンへ向かい始めていた。

「じゃあ夕飯の準備、してきます。すぐ持ってくるので、テーブルに座って待っててください」

 ひとまず言う通りにするしか無い。
 藍子の家族と食事をした、あの食卓へと向かわざるを得なかった。

 前にも入った居間に入って少し待つと、大きな鍋に入ったカレーが出てきた。

「はい、どうぞ。ご飯もありますから、おかわり自由ですよ」
「じゃあ、いただきます」


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