過去ログ - にこ「余命幾許もない私と」真姫「私」
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◆gDTYF1szXU
[saga]
2014/11/24(月) 13:45:16.84 ID:8uac0BgmO
「ちょっと……冗談でしょ」
戸惑いつつも気だるげな、にこの言葉に少し傷付いた。
縋り付いて、泣き付いて。みっともなくても確かに伝えた愛の告白。
「冗談なわけ……ないじゃない」
もしそれが嘘や冗談であるなら、私はこれ以上どうやって想いを伝えれば良いのだろう。
「……そうよね。ごめん」
それっきり、お互いに黙り混んだ。
相変わらずにこの腰に回された私の両腕。絡み付くような抱擁を、けれども彼女は返してはくれなかった。
きっと、それが返答なのだと、そう思った。
「付き合っている人が居るの」
だから彼女の言葉にも、驚きはしない。
「真姫でしょ?……知ってたわ」
「…………そう」
たったそれだけの淡白なやり取り。私の恋は、そこで潰えた。
けれど、彼女を抱き締める腕の力を、私が緩めることはない。
もっと貴女を困らせたいから。
もっと私のことを、見ていて欲しいから。
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