過去ログ - にこ「余命幾許もない私と」真姫「私」
1- 20
100: ◆gDTYF1szXU[saga]
2014/11/24(月) 13:45:16.84 ID:8uac0BgmO
「ちょっと……冗談でしょ」

戸惑いつつも気だるげな、にこの言葉に少し傷付いた。

縋り付いて、泣き付いて。みっともなくても確かに伝えた愛の告白。

「冗談なわけ……ないじゃない」

もしそれが嘘や冗談であるなら、私はこれ以上どうやって想いを伝えれば良いのだろう。

「……そうよね。ごめん」

それっきり、お互いに黙り混んだ。

相変わらずにこの腰に回された私の両腕。絡み付くような抱擁を、けれども彼女は返してはくれなかった。

きっと、それが返答なのだと、そう思った。

「付き合っている人が居るの」

だから彼女の言葉にも、驚きはしない。

「真姫でしょ?……知ってたわ」

「…………そう」

たったそれだけの淡白なやり取り。私の恋は、そこで潰えた。

けれど、彼女を抱き締める腕の力を、私が緩めることはない。

もっと貴女を困らせたいから。

もっと私のことを、見ていて欲しいから。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
348Res/174.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice