過去ログ - にこ「余命幾許もない私と」真姫「私」
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330: ◆gDTYF1szXU[saga]
2015/04/27(月) 21:05:05.64 ID:hhZP9LArO
五月の頭。

廃校が発表されて間もない我が校に、転校生がやってくるという。


お気の毒さま、なんて。


そう思うのは私がこの学校に入学した自分自身を憐れんで居るからだろう。

代わり映えのしない景色。朝礼が始まる。

こんな中途半端な時期に転校してきた憐れな転校生は担任教師と共に教室へと足を踏み入れた。



瞬間、誰かが息を飲む音が聞こえる。

教室に入ってきたのは女の子だった。

真っ黒な髪と真っ白な肌の小柄な子。

赤いリボンで結ったツインテールが歩く速度に合わせて小さく揺れて。

私はぼんやりとその動きを目で追ってしまう。



不意に。本当に不意に。

私はその人のことを、かわいいと思った。


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