過去ログ - にこ「余命幾許もない私と」真姫「私」
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4: ◆gDTYF1szXU[sage saga]
2014/09/26(金) 01:07:39.66 ID:/Uy9lH6OO
点滴の管にまみれて目覚めた私に告げられたのは、白血病というありふれた病名だけ。

それに対する有効な治療法も、自分に残された時間も知らされず。

けれど病室ですすり泣く母の様子を目にすれば、他の言葉など必要ないことに気付かされた。

私は父と同じ病気で、父と同じように苦しみながら死んでいく。

夢を叶えることも出来ず。

誰かを幸せにすることも出来ず。

ただ、命を落とす。きっと、それだけなのだと思う。

「ごめんね、ママ」

母は、何も言わなくて。

私も、何も言えなかった。

お互いのすすり泣く声だけが、狭い個室内で延々とこだました。


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