過去ログ - にこ「余命幾許もない私と」真姫「私」
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◆gDTYF1szXU
[sage saga]
2014/09/26(金) 01:09:40.16 ID:/Uy9lH6OO
夏休みが明けて二学期が始まる。
学校ではいつもひとり。その方が気楽で良い。笑顔で明るく振る舞う必要がないから。
放課後の部室で流れる緩やかな時。誰にも侵されることのない静寂が心地よい。
もうこの時点で、アイドルに対する憧れも熱意も私の中には殆ど残っていなかった。
本当なら放課後の時間を使ってアルバイトでもしたかったけど。
しかし母からの強い反対に遭い断念。
隠れて働くことも考えたけど、子守りの時間を確保しつつ出来る仕事など限られていて、結局諦めることにした。
季節は移り変わり、秋へ冬へ。自分がアイドルに憧れていたことも、私は日に日に忘れていって。
そうして再び春が訪れた時、気が付くと私はアイドルだった。
「うそつき」
本当はちっとも諦めていなかったの。
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