6: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/09/26(金) 23:09:53.38 ID:FvekZ5yd0
そんな私の心境を他所に、あずささんはためらうこと無く封を開け、これまた持参した升を鞄から取り出しました。
新聞紙で包まれており、包みを解いて、事務所から持ってきたであろう布巾で一度中を拭いています。
そういう所に気を遣えるあずささんは、やはり女子力が高いと言いますか、いいお嫁さんになりそうですね。
私だったら多分気にせず使っちゃいます……。
「さぁ、始めましょうか〜」
表情と声から、ウキウキしている様子がありありと伝わってきます。
透明な瓶から升へ注がれる澄んだ液体が升の2/3程注がれ、私の前に差し出されました。
「はい、音無さんの分ですよ〜」
差し出されたそれを受け取り、すぐに顔の前へ。
果実のような華やかな香りが芳しいです。
香りからしてすでに美味しい、そう思えました。
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