過去ログ - 中川かのん「あっ……雨、だね……」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/27(土) 02:05:46.44 ID:NJSLtuUs0


やまない雨の中、二人は屋上を歩き出す。
屋上のフェンス越しに見える町並みには、傘の花が咲き乱れていた。

かのん「……綺麗だね」

その風景を見つめるかのん。
そして、その彼女を横目で見る桂馬。

桂馬(ここは、僕とかのんが出会った場所だ……)

桂馬(……記憶、あるんだな)

桂馬『かのん、僕のこと、覚えてるのか?』

それだけだ、それだけ言えばいい。それで女神がいるか分かる。

桂馬(……だが、本当に女神がいるなら、記憶があるなら……)

桂馬(今、隣にいるかのんは僕のことを……)

桂馬(それならこの状況、かのんから何か言うんじゃないのか……?)

疑惑と確信が襲い続ける。
そのなかで桂馬が選んだ選択肢は、待つことだった。




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