過去ログ - 中川かのん「あっ……雨、だね……」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/27(土) 01:00:18.68 ID:NJSLtuUs0
桂馬は考えていた、ハクアとディアナに舞校祭で女神捜しをすると宣言したことを。
桂馬(……かのんだけは、舞校祭で会えるか分からない……)
桂馬(相手から仕掛けてきた会話イベントだ。ここでハッキリさせてやる)
このチャンスを逃すつもりはないと、桂馬は会話を続ける。
桂馬「ここで何してるんだ?」
かのん「あ、えっと、岡田さん、マネージャーを待ってるの」
桂馬「そうか」
二人はガラス戸から外を見ながら会話する。
先程までぽつぽつと降っていた雨は既に強くなっていた。
最早走って帰れば濡れないだろうとは思えないほどに。
かのん「……私、傘、持ってるよ」
桂馬「えっ?」
桂馬が振り向くより先に、かのんは歩き出す。
かのんは傘置き場まで歩いていくと、一本だけ置いてある傘を手にした。
それはアイドルというより、年相応の女子生徒が使うような傘だった。
かのん「私はこれから岡田さんとテレビ局までタクシーで移動するから、その……」
桂馬「貸して、くれるのか?」
かのん「……うん……」
その会話の中で、桂馬は警戒していた。
桂馬(かのんには記憶がない、はずだ……)
桂馬(それなのに向こうから話しかけてきて、傘まで……?)
桂馬(本当に、記憶があるのか……?)
考え込む桂馬にかのんは傘を手渡そうとする。
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