過去ログ - 梓「はじまりの風」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/27(土) 01:57:40.78 ID:YPdDlGQD0

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律「…梓またきてくれたな」

澪「うん…、これでまた五人だ」

紬「梓ちゃんにも早く作りかけの曲も聴いてもらいたいわ!」

唯「私もギー太とむったんを合わせたいよう」

律「さーて、明日からまた放課後ティータイムはどう始動しますかね」

澪「やりたい事が多すぎて困るな」

紬「ほんとね!」

憂達と別れて寮への帰り道、みんなあずにゃんの事がうれしくってすごくはしゃいでいた。
びゅうぴゅうと吹く冷たい風がほてった頬に気持ちよくて、しばらく立ち止まりその音に耳を澄ませていると、ムギちゃんが私が離れたことに気づいて声をかけてくれた。

紬「唯ちゃん、どうしたの?」

唯「あ、ごめんね。なんか風の音が声みたいに聞こえたから」

そう答えながらみんなの所へ早足で戻る。

律「声、ねえ」

澪「風の声…歌詞にいいかも…」

紬「うふふ、明日の予定も決めてもらう?」

律「ふーむ。それでは、平沢さん!風にきいた意見をどうぞ!」

唯「むむっ!聞こえました!明日はあずにゃんの歓迎ティータイムです!!」

りっちゃんの無茶振りに思わずそう答えると、三人は顔を見合わせて笑い出した。あれ?なんかおかしかった?

律「…やっぱ、そうだよなあ」

澪「いや、梓にちゃんと予定をきいてからにしないと、急に明日じゃ困るだろ」

紬「じゃ、歓迎会の時はとっておきのお茶もってくるね!」

どうやらあずにゃんを迎えて初めにやる事としてみんなの意見は同じだったみたい。
えへへ、やっぱそれでこそ放課後ティータイムだよね。

律「そういや、これって風まかせって事になるのか?」

唯「えー、まあそれも私達らしいんじゃない?」

澪「…いや、それはどうかと思うぞ」

紬「私は楽しくっていいと思うけどなあ」

唯「あずにゃんはどうだろうねえ」

どうかな、呆れるんじゃないか、なんてふたたび騒がしくなった皆の音で風の声は聞こえなくなった。

けど、またいつか、もし何もない広い原っぱで迷ったりしたら。
その時は風に聞いてみるのもいいかもしれない。
風に流されるのも逆らうのも、結局進み方を決めるのは私達だもんね。

そんな事を思いつつ空を見上げ、もうずっと嬉しくてにやにやが止まらない口元を隠すためにマフラーを巻き直した。





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