7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/27(土) 01:36:29.44 ID:YPdDlGQD0
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学校からの帰り道、梓はいまだに志望校を決めてないらしい。
…まったくめんどくさい友人だ。
純「っていうかさ、放課後ティータイムの時とわかばガールズの時で梓の音って違うんだよね」
梓「え?」
豆鉄砲食らったみたいな顔をして梓がこっちをみた。
…そんな気付いてなかったみたいな目を向けられても困るんだけど。
純「えっと、先輩達と演奏してる時の梓はさ、なんか生意気な感じなんだよ」
梓「…え、そうなの?」
純「あ、いや、わるい意味じゃなくって。張り合ってるというか、のびのびしてるっていうか」
腑に落ちない顔をしてる梓を見ながら私は続ける。
隣りを歩く憂も黙って私の話を聞いていた。
純「でもわかばの時の梓は、部長として気負ってというか、なんか真面目な音がするんだよね」
梓「そう、かな」
純「や、だから別にそれがわるいとかじゃなくて。でも自分達とタメ口で話をしてる時みたいな、生意気な時の方が好きかも。…ちょっと悔しいけどね」
そんな私の意見に考えこむ梓に軽いノリで付け加えた。
純「あ、もし将来さ、梓達が有名になってインタビューとか受けたら、私の事話してよね。進路に迷っていた時に背中を押してもらいました!とかいって」
そう言うと梓は吹き出した。憂もにこにこして聞いている。
梓「…ありがと、純」
純「おー、珍しい。明日は雨でも降るんじゃない?」
素直に礼を口にした梓を思わず茶化してしまう。
梓「あめ、か…。そうだね、飴を降らして人を驚かせる事が出来るようになれたらいいと思うよ」
純「…梓、あんた唯先輩みたいな不思議な事言ってるけど大丈夫?」
梓「…それなにげに酷くない?」
なんてジト目を向ける梓のそばで、憂は苦笑いしていた。
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