過去ログ - 小蒔「霞ちゃんが帰ってきます!」 巴「えぇ、そうですね」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/27(土) 03:26:38.17 ID:3lljHSEyo
「……だけど、嫌いになってるつもりなんてないよ」
「……」
「霞さんにはずっとお世話になってきたし……私だけじゃなくって、六女仙のみんなを支えてきてくれたすごい人だし」

 たどたどしい私の言葉を、はっちゃんは黙って聞いてくれました。

「とっても感謝してて……だから、霧島神境を出るって言ったときも応援したいなって思って…!」

 段々と、自分の言葉に熱がこもってくるような感覚。

「それで、霞さんが出て行って……霞さんが抜けた穴は私が……私が埋めようって…!」

 あれ……おかしいな。
のぼせちゃったのかな。こんなこと、言うつもりなんてなかったのに。

「でも……でもっ! いくら私が頑張ってもっ! ……姫様の目はずっとっ霞さんばかりへ向いててっ…!」

 こんなこと。言っちゃダメなのに。ずっと胸の内にとどめておくつもりだったのに。

「姫様を、み……見捨てて行ったっ、人なのにっ…!」

 あふれてくる言葉を呑み込もうとしても、一度勢いがついた言葉の濁流はとどまるところを知らなくて。
ぐずり、ぐずりとつっかえながら、私は。


「……私だってっ…! 姫様に……見てもらいたいのにっ……!」


 ――とうとう、秘めていた思いを口にしてしまって。
そのまま私の意識は白い、湯気のようなもやに包まれてしまいました。


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