過去ログ - 小蒔「霞ちゃんが帰ってきます!」 巴「えぇ、そうですね」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/27(土) 02:50:47.76 ID:3lljHSEyo
 台所の脇、壁に掛けられたカレンダーには今日の日付に大きな赤いマルが付いています。
さらに言えば、翌月分にもその翌月分にも、今日と同じ月末の日曜日に赤いマルが。
日曜日が待ちきれない姫様がぐりぐりと、色えんぴつで付けたマルです。
「これであと何日待てば良いか、すぐ分かりますね!」と嬉しそうに言っていたのをよく覚えています。
あの時の姫様、ほんとうに嬉しそうでしたね。

 さっきとは逆方向に、きゅっと蛇口を捻ります。
汚れを落としきってぴかぴかになった食器たちを布巾で拭き、食器棚へ。
すべてのお皿を戻す頃には、流水で奪われていた暖かさがしっかりと手に戻ってきていました。

「……よしっ。おしまいっと」

 ぱんっ、ぱんっと手をはたき、台所の電気のスイッチをぱちりと押しました。
照明がしっかりと消えたのを確認して、私は台所を後にしました。
時間は1時半。そろそろ準備を整えて出かけた方がよさそうな時間です。
廊下の木材の感触を足袋越しに感じながら、私は自室へ向かいました。



 日曜日。
高校を卒業するとともに、霧島神境を出た霞さんが遊びにやってくる日です。


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