過去ログ - 弟と稲刈りをした
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1:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:21:05.76 ID:JLE6BIiyo


 農家の息子に生まれると、米の味にうるさくなってしまう。


 自分ではそんなつもりはなかったのだけれど、初めて市販の米を食べた時の物足りなさときたら、今でもありありと思い出せる失望感であった。


 決して市販されている米の味を貶しているわけではない。単純に実家で作った米の方が美味く感じるのだ。
舌がそれに慣れてしまっているのだろうか、それは解らないが。


 そんなわけで毎年、新米を楽しみにしている。


 それはどうも、今日ここにいない我妻や娘、息子もそのようで、それもあって、こうして盆正月以外では、久しぶりの帰省をしている。




 今日は稲刈りの日なのだ。




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2:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/09/27(土) 20:24:03.12 ID:JLE6BIiyo


 まだ若い三十の盛りの頃までは、私も意欲的に農作業に参加していた。
一人県外に就職したものの、何もせずおヨネに授かるのは気も引けた。
それに、まだ幼かった子ども達にも、どうやって我々の食べている米が作られているか、その一端であっても知っていて欲しかったのだ。
以下略



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