過去ログ - 葛葉ライドウ対地獄少女
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25:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:17:53.52 ID:4btJ32Bz0
骨女が動かなくなったことを確認し、ライドウは一目連を目指し走った。
丁字路の真ん中に立つと、ネビロスと一目連が不毛な攻防を繰り広げているのが見えた。

一目連の攻撃はネビロスに効かないが、ネビロスのあらゆる攻撃が一目連に躱される。

ネビロス「チ、すばしこい奴め」

改めて一目連に拳銃を六連発するが、やはり一目連は全弾躱してしまった。

ゴウト「奴の回避能力は並外れているようだ。
並の攻撃では当たらぬぞ。どうするライドウ」

答えの代わりにライドウは仲魔を召喚した。

ジャックフロスト「絶対零度だホ〜!」

ひょうきんで小柄な雪だるまといった姿の仲魔、ジャックフロストが現れると同時に、その姿には似合わぬ猛烈な冷気の嵐が一直線に一目連を襲った。

一目連は難なくかわすが、その周囲の地面は氷に閉ざされ足場を悪化させる。
その成果かイチモクレンの動きが多少鈍ったようにも見えた。

続くネビロスの呪殺魔法に合わせて、再度ジャックフロストに冷気を撃たせる。
今度は同時に六発の銃弾も放った。三方向からそれぞれ性質の違う同時攻撃である。

しかし、一目連は一歩横にずれることで呪殺呪文の射線から逸れる。
躱しながら一目連は前頭部に巨大な眼を開いた。
同時に眼が眩い光を放ち周囲に猛烈な空気の渦が巻き起こる。
ジャックフロストの冷気とライドウの銃弾はその渦に弾かれ明後日の報告へ飛んでいった。

ゴウト「これすらも防ぐか。なんという悪魔よ。
ライドウ、どうやら手加減は要らぬようだ」

ライドウは小さく頷き、ジャックフロストを管に戻した。
同時に、別の封魔管から緑の光がほどばしる。
呼び出したのは再びベリアル。
一発の火球が一目連に迫るが、すでに一目連は数歩離れた場所へと移動していた。
一目連の元いた場所に大きな火柱が上がる。
猛烈な熱気により周囲の氷は一瞬にして溶け、地面をぬかるみへと変えていた。
一目連の足もぬかるみに埋まる。

一目連「足場が……」

一目連が呟く時にはすでにベリアルはその姿を消してた。

代わりに現れたの卑猥な形状の頭に白蛇のような肌と尾をもつ巨躯の仲魔、ミシャグジさま。
その艶めかしい体をうごめかせ、数条の桃色の電撃を放つ。

ぬかるむ泥に足を取られながらも電撃を躱す一目連。
しかし、ぬかるみを生み出したライドウの狙いは機動力を奪うことではなかった。

泥水は電気を通すのだ。ぬかるみ全体が桃色の電撃の輝きを放つ。
いかに回避能力が高かろうが、躱す場所がなければ意味はない。
電撃に一目連の身体が一瞬痙攣する。

ぬかるみ全体に広がった電撃にはさしたる威力もなく、肉体的なダメージは微々たるものに違いない。
しかし、ミシャグジさまの電撃は身体のみならず精神をも侵す。もはや先ほどの様には戦えまい。

一目連は大きく舌打ちをしながら、額の目玉から光を放った。
同時に一目連の姿が消えうせる。瞬間移動である。

移動先はすぐに知れた。倒れていた骨女を抱える音がライドウの耳に届く。
ライドウが視線をやった直後、一目連とそれに抱えられた骨女は闇に溶けるように消え去った。


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