過去ログ - 葛葉ライドウ対地獄少女
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36:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:29:52.03 ID:4btJ32Bz0
ゴウト「ウズラハシだと。最近どこかで聞いたことがあるような……
ライドウ、うぬは聞き覚えがないか?」

いわれてみれば確かに聞き覚えがある。
ライドウは目を閉じて記憶を手繰り……思い出した。
ミルクホールで喪服の女が電話した地獄通信に詳しいという相手がウズラハシと呼ばれていた。

鳴海「へえ、鶉橋なんて変わった苗字なのにな……
いや、待てよライドウ。
ミルクホールの関係者ってことはその鶉橋さんてひょっとして悪魔召喚士か?」

思い返せば、喪服の女は確かに鶉橋氏を悪魔召喚士と言っていた。

鳴海「ライドウが言うその鶉橋さん、俺たちの探している人物かもしれないぞ。
ライドウも骨女さんも悪魔を使った妨害を受けている。
そして、地獄通信の広告料を支払っている人物と同じ珍しい苗字の悪魔召喚士が地獄通信に詳しい。
偶然とは思えない」

ゴウト「フム、ライドウよ。
どうやらもう一度ミルクホールに足を運ぶ必要があるようだな」

鳴海「というわけで、骨女さん。偽地獄通信にかかわっている人物がわかりました。
といってもまだ名前だけですけど」

骨女「その鶉橋和久ってのが、偽地獄通信にかかわってるってわけだ。
……私もどこかで聞いた覚えがあるような気もするんだけど、思い出せないね。
まあ、でも心当たりもあるようだし、継続して調査をお願いするよ。
広告主が特定できたら連絡しておくれ。
特定さえしてくれればこちらで対処するよ」

ゴウト「地獄通信の最近の変化の原因を調査し、排除するまでが我らが帯びた使命だ。
連絡してそれでおしまいというわけにはいかん」

骨女「そっちの使命というのも分からないわけじゃないんだけどね、こちらにも面子ってもんがあるんだ。
地獄通信を騙ったやつがいました、探偵に調査も仕置きもすべて任せましたってわけにはいかないんだよ」

鳴海「じゃあ折衷案で行きましょう。
犯人の身元が特定できたら骨女さんに伝える。
これでウチが受けた依頼は達成。
あとはライドウも骨女さんたちも独自で犯人の対処に当たる。
双方お互いの邪魔はしない。
対処に成功したらその旨相手に伝える。
どちらが先に対処したとしても恨みっこなし。
ライドウ、これでどうだ?」

ゴウト「異論はないな、新地獄通信を一刻も早くなくすことが我らの使命だ。
無論我等も全力を尽くすが、誰がそれを達成したとしても問題はない」

ライドウは静かに頷いた。

骨女「まあ、それでいいよ」

鳴海「じゃあ、連絡は帝都新報に電話すればいいですかね?」

骨女「いや、もうあの会社にいる意味はなさそうだからね……
そうだね、地獄通信を使っておくれ。あて先は知ってるんだろう?
ポストに投函してくれればすぐに届くからさ」

と、骨女は見覚えのある封筒を二通ライドウに差し出した。
それは地獄少女を呼び出せないかと先日ポストに投函したモノであった。

骨女「このこの手紙は返しておくよ。
全く怨みの念のこもらない手紙をくれたのはあんたが初めてだ。
それじゃあよろしく頼むよ」

言い残し、骨女の姿はすっとかき消えた。

鳴海「やっぱり怨みを込めて投函しないと地獄少女は現れないのか。
いやー、ライドウには結構仕事を押し付けちゃってるし賭マージャンでも稼がしてもらっているけど、おまえに恨まれていないことが分かって安心したよ。
これからもよろしくな」

ハハハと笑いながら、鳴海がライドウの背を叩いた。

ゴウト「ライドウ、うぬは少しくらい鳴海を恨んでも罰は当たらぬと思うぞ……」

ライドウは二人の言葉に嘆息しながら学生帽を深くかぶりなおした。


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