5:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 21:04:34.45 ID:4btJ32Bz0
新世界 ミルクホール そこは多くの悪魔召喚師が集う場所。当然情報交換にも向いている。
マスター「葛葉様の仰るようなお話を以前他の悪魔召喚師から聞いた覚えがあります。ちょうどいま当店に来ておりますので話を聞いてみては如何でしょうか。そこの喪服のお客様です」
マスターの視線の先には、喪服を着た女がちびりちびりとカクテルを飲んでいた。マスターの声が聞こえたのか、首だけがこちらに向く。ライドウは新聞の空白の放つ謎の妖気について喪服の女に尋ねた。
喪服の女「え、新聞の空白の妖気? 確かに以前調べたことがあったわよ。帝都新報だけじゃなくて、他の新聞にも時々載るのよ。何らかの呪術に関連がありそうってことと地獄通信という単語がわかっただけで、詳しいことは結局わからずじまい。仲間の一人は死んでしまったし、依頼人が急に行方不明になっちゃって、調査を打ち切ったの。私が知ってるのはこのくらいよ。まあ、あなたの言う空白が私の知っている地獄通信かどうかは知らないけどね。必要なら同じ件に関わってた他の悪魔召喚師にも聞いてみましょうか。魔石20個でいいわよ」
ライドウが魔石差し出すと、着物の女はミルクホール内に設置された自動電話で電話を始めた。
喪服の女「……もしもし、ウズラハシさん、私だけど……」
喪服の女の声がところどころ聞こえてくる。数分後電話を終えた女がライドウの元に戻ってきた。
「すぐに連絡がついてお互いについてたわね。彼、以前の事件以来ずっと地獄通信について調べていたんですって。彼が言うにはここのところ毎週帝都新報に載っている空白……空白って載っているでいいのかしら? とにかくその空白は地獄通信で間違いないそうよ。そして地獄通信の主は地獄少女、閻魔あいというらしいの。彼に聞いて分かったのはこのくらいね」
ライドウは喪服の女に礼を言いミルクホールをあとにした。
ゴウト「地獄通信に地獄少女か、ライドウよ、我としたことがどこで見聞きしたか忘れてしまったが名前には憶えがある。詳細は知らぬが強大な力を持った悪魔であったと記憶している。この件、腹をくくってかからねばならぬかもしれぬぞ?」
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