過去ログ - 葛葉ライドウ対地獄少女
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9:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 21:19:51.35 ID:4btJ32Bz0
第二章 地獄少女との邂逅


恩田と名乗る悪魔と遭遇した翌日、ライドウは再びミルクホール前にいた。
というのも、今朝がた鳴海探偵事務所にミルクホールのマスターから一本の電話がかかってきたのだ。
ゴウト「なあ、ライドウ、ミルクホールの店主から特別に伝えたいことというのは何だろうな」
などとゴウトと会話をしながら、ミルクホールのドアーを開く。
マスター「いらっしゃいませ……これは葛葉様。お呼び立てして申し訳ありません。
この一杯はサービスです。ゴウト様にはこちらをどうぞ」
ゴウト「おお、鰹節のかかった猫飯とは。ありがたく賞味しよう。……うむ、素晴らしい味だ」
マスターは猫飯を食するゴウトを慈愛に満ちた目で見つめている。
ライドウは差し出されたソーダ水を一口飲むとマスターに用件を促した。
マスター「そうでした。実は昨日少し話が聞こえてしまったのですが、葛葉様は地獄通信と地獄少女について何か調査をされている様子。
実は私のところに地獄通信とかかわりのある依頼が舞い込んできたのです。
もし助けになるようなら別件依頼として鳴海探偵事務所に送ろうかと思いまして相談した次第です」
ゴウト「なんと、それはまたタイミングの良い。
ライドウよ、別件依頼を受けるかどうかは別として依頼人から話だけでも聞いてみればどうだ?
正直なところ、情報も手詰まりだろう。何かのきっかけになるかもしれぬ」
ライドウは、別件依頼を鳴海探偵事務所に回してもらうようマスターに頼んだ。
マスター「承知いたしました。ああ、ゴウト様、もう一杯いかがですか?」
ゴウト「……ライドウ。少しだけ待ってもらえるか。
いや、我の食費を少しでも浮かせてうぬの助けになろうと……」
ライドウは学生帽を深くかぶり直し、カウンターに腰かけてソーダ水をちびちびとすすり始めた。
ゴウト「すまぬな。すぐに終わらせる。……おお、味が変わっておる。
今度は鰹節ではなくトビ節か、我の好みぞ。店主めなかなかやるな」
そっとマスターに目をやると、先ほどと同じく慈愛に満ちた目でゴウトを見つめていた。
マスターを横目にソーダ水をのんでいると、背後から声がかかる。
喪服の女「あなたが噂の十四代目葛葉ライドウさんだったのね」
振り返ると昨日の喪服の女が立っていた。今日も昨日と変わらず喪服を身に着けている。
喪服の女「ん、この格好が気になるのかしら?
これは私の普段着なのよ。昨日話したでしょ、仲間が死んだって。
彼、私の恋人……婚約者だったの。あの日以降私はずっと喪服が私服なのよ……
確かライドウさんは地獄通信について調べていたわよね、あれから進展はあったのかしら?」
ゴウトが猫飯を平らげるのを待つ間、ライドウは喪服の女と地獄通信についての話をしたが、新たな情報は得られなかった。


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