過去ログ - 女淫魔「お屋敷で人助け……?」
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115: ◆JwZf59h8b2[saga]
2014/10/04(土) 18:28:51.32 ID:P7jYFhZw0
 再び自宅。
 ユウキはベッドに寝転がり、その体勢で器用にコップから飲み物を飲んでいた。

ユウキ「お、早かったな。挨拶は済んだのか」

クロエ「ええ。それで……どうやってそのお屋敷とやらに向かいまして?」

 出発のための荷造りをしつつ、私は問いかける。

ユウキ「私の魔法で転送だ。ひとっ飛びだぞ」

 身体を起こし、ベッドに腰掛けた体勢で彼女は笑った。
 転送魔法。中々に習得が難しいらしいけど、この人は何者なのだろう。

ユウキ「それでお前だけを飛ばす」

クロエ「え? ユウキさんは?」

ユウキ「私は仕事だ。まだまだ忙しくてな。全然暇がない」アシブラブラ

クロエ(そんなふうには見えない……)

 とは言えず、私は曖昧に頷く。
 そうこうしている内に、必要なものを二つのリュックに入れ終わった。
 一年生活しているというのに、必要なものは本当に少ない。服に調合器具、素材――それくらいで、別に持っていかずとも生活できそうなレベルであった。


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