45: ◆JwZf59h8b2[saga]
2014/09/28(日) 22:34:32.78 ID:f0EskQkj0
家から出て街へ。
人間の街というものに、真っ昼間から堂々と入ったのは初めてのことだった。
力を失った影響で今の私には角、尻尾や翼はない。力があった時も隠せたりはしたのだが――今は出すことすら叶わない。
まぁ、人間にそっくりだということ。
クロエ「……しかし、無駄に広い」
暢気に歩く人々。その数は多く、家から出た数分で私は大きな通りに出た。
とても女性一人だけ見つけられるような状況ではない。
クロエ「視線も感じるし……やはり分かるのだろうか」
じろじろと街を行き交う人々に見られているのを感じる。
間違いなく大きな胸と、胸部だけぴちぴちなシャツという格好のせいなのだが、この時は気づかなかった。
???「あんた、なにしてるの?」
ぼんやりと通りに立っている私に声がかかる。いつの間にか隣に見慣れない人物がいた。
???「そんな格好で……ここはそういう場所じゃないのよ」
呆れたように言う少女。歳は――10代後半か。見た目的には私と同年代に見えるだろう。
紺色の髪をツインテールにしており、身長は私より低め。スタイルは平均的、か。美少女という単語が相応しい若々しい少女だった。
彼女は叱るような口調で言いながら、身に付けていたロングコートを私に着せた。
???「はい。あげる。勘違いされるからやめときなさい」
クロエ「……あぁ」
選択
1・「勘違いではない。君のような美しい女性を待っていた」(コンマ判定1〜4で口説き成功)
2・「気をつける」
3・「あの女――ユウキというやつを知らないか?」
安価↓1
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